こんにちは、hikariです。(プロフィールはこちら)
今回は、東京の鉄道網をマスターしたわたしが、都営浅草線の攻略法を紹介します。記事の内容がこちら。
- 都営浅草線の攻略法。
- 浅草線が地下鉄の中で最も難しい理由。
- 小ネタ
実は都営浅草線、東京の地下鉄の中でもっとも難しい路線なのです!(わたし的に)
理由として、行先の多さや他社線に入ると種別名が変わることが挙げられます。そのため、長時間乗る場合は行先をチェックしないと後で苦労するでしょう。
しかし、この記事をとおして行先や、その行先はどの路線に入っていくかを理解できれば、もう迷うことはありません!
直通ルート
三崎口-堀ノ内ー京急蒲田ー品川―泉岳寺ー押上―青砥ー京成高砂ー成田空港
- 三崎口―堀ノ内:京急久里浜線。
- 堀ノ内ー泉岳寺:京急本線。
- 京急蒲田ー羽田空港第1・第2ターミナル:京急空港線。
- 西馬込ー泉岳寺―押上:都営浅草線。
- 押上―青砥:京成押上線。
- 青砥―成田空港:京成本線。
- 京成高砂ー印旛日本医大:北総鉄道北総線。
- 印旛日本医大―成田空港:京成成田スカイアクセス線。
- 京成成田ー東成田:京成東成田線。
- 東成田―芝山千代田:柴山鉄道 柴山鉄道線。
山手線接続駅
- 五反田
- 大門(付近の浜松町駅へ。すぐそばにある)
- 三田(付近の田町駅へ)
その他として、泉岳寺の次の品川でも乗り換えられます。
都営浅草線攻略法
行先を理解する
都営浅草線を理解するにおいて、行先を理解することが最も重要で、それだけで十分使いこなせるようになります!
具体的には、その行先が何線を通るのかを頭に入れてほしいのです。なぜなら、行先の多さに応じて直通する路線の分岐も多いからです。
例えば、京成線において同じ成田空港行きでも、種別によって通る路線が違います。
京急線では、羽田空港行きなら空港線を通り、三崎口行きは本線とその先の久里浜線を通っていますからね。
路線ごとの行先については、「行先が多い」の見出し内にまとめました。
優等列車を活用する
以下のような気持ちを抱く方もいるかと思います。
都営浅草線に乗るけど、なるべく早く目的の駅へ行きたい!
そこで紹介するのが、エアポート快特です!空港へ向かう列車っていう感じがしてかっこいい名前ですね。
これは都営浅草線の押上~泉岳寺間で運行されていて、日中に1時間のうち2,3本あります。
停車駅は以下のとおりです。
- 泉岳寺~新橋の各駅
- 日本橋
- 東日本橋
- 浅草
- 押上
エアポート快特に乗れれば、押上~泉岳寺間において約4分短縮できます。泉岳寺では、西馬込方面の列車と接続も行っているので、利便性が高いですね。
余談ですが、駅を通過する時は時速55キロに減速します!そうしないと、駅に入った瞬間に突風が発生して危険だからです。
都営浅草線が地下鉄でもっとも難しい理由
行先と直通路線が多い
都営浅草線は京急線や京成線、北総線、芝山鉄道と直通運転をしていて、行先の種類が非常に多いです。
細かくすると、京急線と京成線は3路線に直通運転します。(参考:直通運転とは?)。
これは、東京メトロ副都心線に匹敵する数だと思っています(東武・西武・東急・横浜高速鉄道)。
そこで、路線ごとに行き先をまとめてみました。
上り行き先
都営浅草線へ
- 西馬込
- 泉岳寺
- 浅草橋
- 押上
京急空港線へ
- 羽田空港第一・第二ターミナル(電車の行き先表示は羽田空港と表示)
京急本線へ
- 品川
- 金沢文庫
京急久里浜線へ
- 三崎口
下り行き先
京成押上線へ。
- 青砥
京成本線へ。
- 京成高砂
- 成田空港
京成成田スカイアクセス線へ。
- 成田空港(北総線経由)
北総線へ。
- 印西牧の原
- 印旛日本医大
芝山鉄道線へ。
- 芝山千代田
路線と同時に行き先も変わる
やっかいなことに始発駅から終点まで、ずっと同じ種別というわけではありません。
もちろん、他の路線でもこういったことはありますが、ただでさえ都営浅草線は複雑な路線なので余計にむずかしくさせていますね。
例えば、京急線までは「普通 三崎口行き」になっていても、そこに入ったら「快特 三崎口行き」に化ける列車があります。
快特は品川~横浜間で120キロ運転することで有名ですね。この場合、もし京急線の各駅停車のみの駅へ用事があったら注意してください。
気づかなかったら、目的の駅のすがすがしい通過を決められてしまいます・・。(わたしもこの被害者です)
それでは他に種別が変わる例を挙げましょう(代表的なパターンのみ)。
- 京成・浅草線内は普通、京急線内は特急。
- 京成・浅草線内は普通、京急線内はエアポート急行。
- 京成線内はアクセス特急、浅草線内はエアポート快特、京急線内はエアポート急行。
- 京成線内は快速、浅草線内は普通。
といった感じです。
それらを理解するためには、車内のドア上のディスプレイを確認すると停車駅が分かります(LCDといいます)。
1度は見たことあるのではないでしょうか。
都営浅草線のLCDを再現してみました(浅草線でこのデザインは存在しません)。
このLCDでは通過駅を薄字で表示するので、ひとめで分かりそうですよね。
また、駅探(えきたん)で確認することもおすすめです!
駅探では、以下のように停車駅のほかに各駅の到着時間も知ることができます(写真は画面を再現したもの)。
この場合、京成線の青砥~押上では快速運転で浅草線内は各駅停車です。
これを活用すれば、「○○線では通過運転するんだな」と分かりますから便利ですね!
時刻表に特急とあっても浅草線内は各駅停車
都営浅草線の時刻表を駅探で見ると、快特や特急、急行とあります。
優等種別がありますが、どれも浅草線内は各駅停車です!覚えておいてください。
浅草線内を通過するのはエアポート快特だけです。こういう要素も都営浅草線を難しくさせていますよね。
同じ成田空港行きでも経路が違う
都営浅草線からの成田空港行きは、北総・成田スカイアクセス線経由と京成本線経由の2種類あります。
アクセス特急のみ、北総・成田スカイアクセス線経由になります。京成本線経由は特急と通勤特急、快速特急です。
ちなみに、特急や快速特急は京成上野発が多いです。こちらは青砥で対面乗り換えになっています。
それぞれ経路も運賃も違うので、自身の状況によって使いわけてみてください。
もちろん、乗り間違いを防ぐためにも、特に経路はしっかり把握しておく必要があります(京成線方面)。
運賃と所要時間(押上から成田空港まで)
アクセス特急
- 運賃:IC1184円。
- 所要時間:57分。
京成本線経由の成田空港行
- 運賃:IC989円。
- 所要時間:約1時間20分。
経路
経路は以下の図のとおりです。
泉岳寺~西馬込は支線化している
都営浅草線は押上~西馬込を結んでいますが、大半の列車が泉岳寺から京急線方面に向かいます!
なので、押上から西馬込へ行く列車は日中3本しかありません。
そのため、泉岳寺~西馬込のみの列車が多数存在しています。もはや東京南部のローカル線化していますね。
この区間に別名をつけるなら何がよいでしょう。「五反田線か西馬込線」といった感じでしょうか(笑)。浅草の要素が全くありませんからね。
小ネタ
自動放送があるのは都営車のみ
列車の自動放送はご存じでしょうか。
「次は、浅草、浅草です。The next stop is Asakusa.」という放送です。
女性の音声が流れることは、東京の鉄道では当たり前のように普及していますね。
地下鉄でもほぼ100%の車両が自動放送がある中、都営浅草線内では5500形と5300形しか自動放送がありません!
都営浅草線の車両は、ドア上にディスプレイを搭載した新しい車両が多いですが、京急や京成、北総鉄道の車両では車掌がアナウンスしています。
その理由以下のことが考えられます。
- 直通路線が多いために運行形態が複雑で、自動放送では限界がある(情報量が多い)。
もし導入するなら、多額の費用が必要になりますからね。
- 京成・京急・北総の車両自体に自動放送装置がない(最近はタブレット放送を使用)。
それらを考えると納得できますが、空港と空港を結んでいるのにこれはどうしたものかと、感じてしまいます。
そのうえ、地下を走っている時はゴーゴー音がして、車掌の放送が聞き取れない場合もありそうですよね。
簡単に言えば私鉄版の横須賀・総武快速線
直通運転によって、都営浅草線は神奈川~東京~千葉を結ぶ大動脈になっています!
これに並走するJR横須賀・総武快速線もありますので、その私鉄版ですね。どちらでも千葉の船橋から神奈川の横浜まで一本で行けますから。
ただし、京成船橋から横浜へ直通列車はかなり少ないです。そのため、この区間の移動はJRを使うのが最適になります。
速達性のあるJRか、車両のバラエティの京成~都営~京急かはお好みで選ぶとよいです(笑)。
まとめ
都営浅草線は非常に複雑な運行をしています。
難しい要素がたくさんありましたが、この路線をマスターするには各行き先の向かう路線を理解することが最重要としました。
それを理解して、都営浅草線で迷うことなく目的地にたどり着けたらと思います。
今回は以上です、ありがとうございました。